中毒性のある料理

中毒性のある料理

※今回の記事は、参考書籍をまとめた私なりの解釈になります。
その為、裏付けのあるデータや論文等が揃っているわけではないので、ネタ話として読んでください。

コク味とは


ドラえもんのひみつ道具の中に「味のもとのもと」というものがある。
これをふりかけると、どんなにまずい料理でも美味しくなる。おいしそうな香りになる。(ウィキペディアより

料理人にとっては恐ろしいひみつ道具だが、そもそも全ての人間が美味しく感じる料理(味や香り)は存在するのか?

実は存在します。

それは、①砂糖(糖質)+②ダシ(アミノ酸)+③脂(油)この内の2つを含むもとされています。


※香り(匂い)については、後天的に覚えるようで、生まれた時点で好き嫌いは存在しないそうだ。ただし、母親が好んで食べていた食物の風味は羊水を通じて胎児に伝わり、その後の食生活に好き嫌いの影響を及ぼす場合もあるようだ。


①砂糖(糖質)については、生まれた赤ん坊ですら嗜好性を示す。これは、エネルギーとして活用しやすく本能レベルで好きのようだ。また、味よりも血糖値が上がる事で満足度が得られる

これは言い換えれば、血糖値が上がらないと満足度は得られない。糖質ゼロの炭酸飲料を飲んでも満足しないのはこのためである。
年をとると脂っこいものを好まなくなる理由

②ダシ(アミノ酸)だけでは中毒性は殆どありません。しかし、これにデンプン(糖質)を加えたり、脂(油)を加えたりすると一気に嗜好性が高まる。

③脂(油)だけ飲んでいる人はまずいないでしょう。実は脂(油)が好まれる理由はハッキリとはわかっていません。私個人の見解としては、脂(油)と味が混ざったものが舌の上に乗ると、ぶわっと広がるから。つまり、ジューシーになるから。
(※通説はカロリーが高いからとされており、近年では口の中に油脂の存在を感じ取れる受容体があることが分かってきている)

マウスの実験を見ると、単品では①砂糖(糖質)か③脂(脂)の二つが中毒性があるようです。


我々は、①砂糖(糖質)+②ダシ(アミノ酸)+③脂(油)の三種類のもを混ざったものを普段「コク」と表現してます。
それで結局これは何なのかというと

砂糖⇒糖質(エネルギーになる)
アミノ酸⇒タンパク質(筋肉や骨、皮膚などをつくる)
脂⇒脂質(ホルモンや細胞膜などをつくる)

となり、小学校の頃に習う三大栄養素となっています。
つまり、中毒性のある料理とは結局、人体に必要な栄養素だったという事です。

子供の好き嫌い
食塩やグルタミン酸ナトリウムには中毒性はない
スナック菓子が止まらない


近年は、上記の三大栄養素に加え、様々な「心理的要素」を追加しているようです。
一つ紹介すると「報復予測誤差」と呼ばれるものが存在します。

分かりやすく言えば、【期待していたよりも美味しい】である。これは、食べるまで期待(我慢)しており、食べることによって一気にストレスが解放され、その時の解放感と味が脳で混合してその食べ物に夢中になるという事です。

また、【辛み】や【苦み】にも中毒性があり、一説には人体をわざと危険な状態(毒物のような刺激物を摂取する)にし、その危険な状態から脱したことで生還感を得ているとされている。(ジェットコースターやお化け屋敷みたいなもの)

今回は味の話でしたが、現在まだまだ分からない事ばかりです。

参考文献 食べることの心理学 食欲の科学 美味しさの脳科学 味覚と嗜好のサイエンス 人間は脳で食べている コクと旨味の秘密 香と食材の組み立て方

蜂蜜の特性

蜂蜜の特性

蜂蜜は、そのほとんどが転化糖果糖とブドウ糖が1:1ぐらい)でできてる。

転化糖とは、ブドウ糖と果糖の混合物であり、ショ糖より甘く感じられ、あとを引く濃厚な甘みを持つ。加えて転化糖は還元糖の一種なので、アミノーカルボニル(メイラード)反応が起こりやすい。つまり、お菓子などの焼き色がつきやすいという特性がある。さらに、吸湿性(水分を吸着しやすい)と保水性(吸着した水を保持する)が特に強い
(例)しっとり仕上げるため、カステラ生地などに蜂蜜が配合する。

また、蜂蜜にはアミラーゼという名の酵素が含まれている。この酵素は、でんぷんを加水分解する性質を持っている。(例:カレーに蜂蜜を入れたら次の日にシャバシャバになる)

さらに、蜂蜜にはボツリヌス菌の休眠胞子が含まれる事が多いので、1歳未満の子供には絶対に食べさせたらいけない。(※加熱をしてもボツリヌス菌は熱に強いため、絶対に食べさせてはいけない)

砂糖の種類
はちみつの香り


ここからは主観です。

●「濃度の付けたソース」や「カレー」に入れた蜂蜜のアミラーゼを失活させる温度は色々調べたがハッキリとは分からない。ただ、私の感覚では、20分以上煮込めば大丈夫であろう。

●「蜂蜜は腐らない」と書いてある場合がありますが、普通に腐ります。これは、もともと水分があるのに加え、相対湿度が60%を超えると空気中の水分を吸収するためです。
密封状態のハチミツは理論上菌が湧かず腐らない。

●たまに「蜂蜜は肉を柔らかくする」というのを見かけます。ハッキリした理由は見つからなかったが、考えられる答えとしては
①蜂蜜のpHは約3.9(酸性のため肉を柔らかくする
砂糖と同様に、肉の保水性を上げることで肉が固く締まるのを防ぐ
と思われる。

●吸湿性が高いので、パンやケーキがしっとり仕上がり、水分の蒸発が遅く、湿度の高い日は吸湿する。

●フェノール性抗酸化物質が含まれるため、焼き菓子では酸敗臭が付きにくく肉料理は温めなおしによる風味が出にくい

参考文献 総合調理科学事典 マギーサイエンスキッチン お菓子「こつ」の科学

肉を柔らかくする方法⑤

肉を柔らかくする方法⑤

牛肉は、加熱しすぎるとタンパク質の熱凝固により固くなる
これを解決するテクニックの一つに砂糖の添加がある。

砂糖はタンパク質(おもにコラーゲン)と水分を結びつけて、固く締まるのを防ぐ。
この性質を利用すれば、薄切りの牛肉や豚肉をソテーするとき、砂糖を塩コショーと一緒に振りかければ柔らかく仕上がる。(塩の5~10倍ぐらい砂糖をかける)
具体的には「すき焼き」や「ビーフシチュー」などの肉の下ごしらえに砂糖をもみこむなどがある。

肉を加熱しすぎた場合


ここからは主観です。

肉に砂糖をかけて焼くと聞くと一瞬「不味そう」と思う人もいるかもしれない。しかし、日本人は普通に砂糖の入った「すき焼き」や「牛丼」を食べている。また、塩の5~10倍の砂糖をふったら甘くなりすぎると思うかもしれないが、砂糖(甘味)は塩と違って感じにくい味なので問題ない。

参考文献 砂糖の事典 調味料検定