とろろ汁の口当たり

とろろ汁の口当たり

とろろ汁の口当たりは、単にやまいもをすりおろしただけでは生じない。
これを、すり鉢でよくすり混ぜることにより、特有の口当たりを生じる。
これは、とろろ汁の中に気泡が多く入ったためである。

気泡は、直接材料の味を味覚に感じさせる部分を少なくする
これにより、口当たりが穏やかで、味も柔らかくなる。

やまいもの場合、特有の粘質物をもつが、これが気泡を中に内蔵しやすい

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参考文献 調理事典

びっくり水の理由

びっくり水の理由

豆を煮るときに途中で加える冷水を「びっくり水」と呼びます。
普通は水が沸騰し始めた時、豆の約半分の量の冷水を加えて、急に50℃以下の温度に下げます
びっくり水の役目は、豆の種類によって変わります

【アズキの場合】
皮がかたく、内部がやわらかいアズキは、びっくり水を加えると、表面の加熱が一時的におさえられ、内部までゆっくりと水が吸収されていく時間的な余裕ができる。ただし、皮が破れやすいので形がわるくなる。(別名、しわのばし)

【大豆の場合】
もともと内部より皮の方が先に水を吸ってしわが寄りやすい。びっくり水を加えると、温度が下がり皮の伸びは抑えられ、むしろ縮もうとします。結果、しわも取れ、内部が膨らむのと歩調を合わせて煮える

グリンピース(エンドウ豆)の場合

参考文献 「こつ」の科学 調理事典 総合調理科学事典

アズキの「渋切り」

アズキの「渋切り」

アズキを茹で終わった後、ザルに上げて水を注ぎます。
これは「渋切り」で、皮や子葉(しよう・・種子の中の胚にすでにできている、最初の葉)に含まれるタンニンやサポニン、その他アクや渋味成分を洗い流すのが目的である。
このとき、アズキの色素である、赤系の水溶性であるアントシアニンも同時に溶け出てしまう。一方で、紫系の色素はカテキノピラノシアニジンという物質で、こちらは油溶性のため水に溶け出ることはない。

アズキを煮るときに、水に漬けずに煮る理由

参考文献 「こつ」の科学 味・香り「こつ」の科学