酒はブドウ糖を酵母の力でアルコール発酵したもの。
C₆H₁₂O₆ → 2CH₃CH₂OH + 2CO₂ + エネルギー
(ブドウ糖)(アルコール)(二酸化炭素)
最も分かりやすいのはワインである。ブドウの甘味はブドウ糖によるもの。
ブドウの果皮には、天然酵母がついており、単純にブドウをつぶし、保管すればワインになる。
一方で、米、麦、ジャガイモ、トウモロコシなどの穀物や根菜などから作る場合は、苦労する。
これら米、麦、ジャガイモなどに含まれるのはデンプンでありブドウ糖ではない。
※デンプンはブドウ糖が集まってできたもの
デンプンからブドウ糖を得るには、加水分解(分解)しなければならない。
日本酒では、麹菌(微生物)の力でデンプンを分解し、ブドウ糖を得る。
ビールでは、麦を発芽させて麦芽にし、麦芽に含まれる酵素がデンプンを分解し、ブドウ糖を得る。
馬乳酒では、乳糖(ラクトース)を分解し、ブドウ糖を得る。