「羊羹(ようかん)」はなぜ羊なのか?

羊羹(ようかん)はもともと中国の料理名で、羊肉を使った羹(あつもの)である。
羹とは、肉や魚を使った温かいスープのようなもので、冷ますと煮こごりとなった
これが、鎌倉時代の1200年以降に禅僧によって日本に伝えられた。
しかし、禅宗は肉食を禁じていたので、羊肉の代わりに小豆を使った
小豆では煮こごりにならないので、葛粉(くずこ)と混ぜ、蒸してゼリー状にした。
最初は砂糖がなかったが、1600年頃になって、砂糖の生産が本格的になると、寒天に飴を入れて固めた練り羊羹が登場した。

参考文献 日本語おもしろ雑学