ビールの三度注ぎは苦味を抑制する

ビールは泡を立てる(三度注ぎ)で苦味を和らげることができる。

【理由】
ビールの泡を立てる(立て泡)ことによって、ビールの苦み成分(イソフムロン類)が泡の方へ移行し、液体の方がまろやかな味わいになる。
苦味が約19%(人が苦味の違いを感知できる濃度差)減少する
抹茶の泡の効果

【三度注ぎの方法】
①一度目は、グラスの底面をめがけてビールに少し勢いをつけて注ぐ。ビールが適度に泡だったら、いったん注ぎを止める。この時に形成された泡が蓋の役目を果たす

②二度目は、あまり泡立てないように注ぐ。一度目で形成された泡が、そのままグラスの上に押し上げられるようにする。泡の蓋がグラスの縁に達する直前で注ぎを止める

③三度目は、グラスの縁に泡を盛り上げるように静かに注ぐ。

泡の比率が30%程度になるように調整する

ビールのつぎたしは禁物
ビールは実は酸っぱい
ビールがだんだん苦くなる

参考文献 キリン株式会社 ビール表面の分子と泡の安定性に相関 「うまい!」の科学 ビールの科学