卵の殻を使ってあく引きをする

卵の殻を使ってあく引きをする

卵白のあく引き
卵白のあく引きと食酢

フォンをあく引きする場合、0.3%の食酢と2%の卵殻(らんかく)を加えて加熱すると、食酢や卵殻を加えていないものより透明度が高くなる
この理由は、食酢によりフォンのpH5.5~6.0に下がることで卵殻からカルシウムが多く溶出される。
これにより、カルシウムは卵の凝固作用を促進するため、卵白の清澄作用(せいちょうさよう)が高まるため。

卵白を使ってあく引きをする場合、味を損なわない程度に、野菜やレモン、酢を加え、卵殻を併用すると効果的である。

アクをこまめにとるのと一気にとるのでは違う?

参考文献 卵白によるスープの清澄効果について 新西洋料理本体系

卵白のあく引きと食酢

卵白のあく引きと食酢

卵白のあく引き

卵白を使ってフォンをあく引きする場合、食酢を0.3%加え、全体量の3%の卵白を添加したときに透明度が最も高くなる。


ここからは主観です。
酢を加えることで、タンパク質の凝固作用を促進する。これにより、卵白がしっかり固まりアクを吸着すると考えられる。
また、卵白のpHは7.0~9.0のため入れるほどフォンのpHが高くなりアルカリ性となる。
さらに、グラフを見るとpHが6.5以上のときに卵白を加えると、逆にフォンが濁ってしまう傾向がある。

アクをこまめにとるのと一気にとるのでは違う?

参考文献 卵白によるスープの清澄効果について 新西洋料理本体系