多感覚情報統合

皮膚には、触覚・圧覚・痛覚・温覚・冷覚などに対応する感覚受容器が混在する。
これらの知覚経験は、多感覚情報統合を行う。

例えば、人差し指と薬指が温かい(冷たい)もの、中指が人肌程度のものに触れている場合、3本とも温かい(冷たい)ものに触っていると感じる。
これは、空間的な判断が苦手な温度感覚が、触覚情報(触れているかどうか)を利用するために生じる。

逆に、この錯覚が起こっているときに、中指に触れたものの硬さの判断を行うと、温かい(冷たい)ものに触れていると感じられる場合は柔らかく(硬く)感じる。
つまり、温かさ、冷たさという情報も温度感覚以外の情報から影響を受けている。


ここからは主観です。

上記の話をまとめると
●温感や触感は何かしら影響しており、互いに影響を与える
●温かいものは柔らかく、冷たいものは硬く感じる傾向がある

カプサイシンやメンソールの温感

参考文献 味わいの認知科学: 舌の先から脳の向こうまで