インターモーダルな相互作用とクロスモーダルな相互作用

【インターモーダルな相互作用】
同じ感覚内で相互作用が起こること。


グルタミン酸とイノシン酸の味の相乗効果(味覚+味覚)
違う匂いを混ぜることで、良い匂いを作り出す(嗅覚+嗅覚)

 

【クロスモーダルな相互作用】
違う感覚内で相互作用が起こること。


バニラの匂いを嗅ぐと甘く感じる(嗅覚+味覚)
醤油の匂いを添加すると、塩味を強く感じる(嗅覚+味覚)

味覚や香りから連想される色

 

なぜ、違う感覚で相互作用(クロスモーダルな相互作用)が起こるかは分かっていない。(2011年10月現在)
しかし、この現象は食経験や学習(文化)によってもたらされると考えられている。

例えば、外国人が梅干しを食べる場合、食べたことがないため注意深く匂いを嗅いで梅干しを口に入れる。しかし、酸っぱくて驚いて吐き出してしまう。
つまり、梅干しの臭いと酸味の間に結びつきがないためである。

好きな臭いと嫌いな臭い


ここからは主観です。
例えばバニラの香りは甘いと表現されるが、これも後天的に学習した匂いと考えられる。
つまり、今まで「バニラ+甘い」を経験していない場合は、甘い匂いと関連付けられない。

参考文献 味わいの認知科学: 舌の先から脳の向こうまで