血糖値が下がるから食事をとる?

古くから、血糖値の低下が食事を開始させる要因となると考えられていた。
ラットを使って実験したところ、ラットは自由に食事をとれる状態で飼育した場合、ずっと食べているわけではなく、1日の間決まった時間に何回かにまとめて食事をとり、その他の時間はほとんど食べない。
血糖値を測ると、普段は殆ど変化せず安定していたが、ラットが自発的に食事を始める直前の10分ほどの間に急激に低下した

この血糖値の急激な低下の理由としては、「食事の予期が原因であり、結果として血糖値の低下が生じる」と考えられている。
ラットや人間は、1日に何回かまとめて食事をとるため、そのままでは血糖値が急激に上昇しすぎてしまう。
そこで食事前に血糖値を下げることで、食事による身体のバランスの急激な乱れを予防する働きがあると考えられている。

実験では、嗅覚刺激(おいしそうな臭いがする)、時間(いつも食事をする時刻)などげ、血糖値を下げる(インスリンが分泌される)要因となっていると結論付けた。


ここからは主観です。
上記の話をまとめると、「血糖値が下がったからお腹が減るのではなく、体が食事をとろうと思うと血糖値が下がる」ということである。
おいしそうな映像を見てお腹が減るのは、このようなことが原因なのかもしれない。

清涼飲料水を飲んでも満足感が少ない

参考文献 心理学からみた食べる行動