料理の四面体の考え方

料理の四面体のから、料理の考え方になります。

料理のプロセスは、「火」「空気」「水」「油」の4要素によって構成される。
さらに、火は料理に欠かせないもので、料理の中心となる。

火と油・・・・・揚げものライン
火と水・・・・・煮ものライン
火と空気・・・・焼きものライン
火を使わない・・生ものの領域

このように、全ての料理は四面体のどこかに分類される

例えば、豆腐ならば
油の点なら、「豆腐の油漬け」
水の点なら、「冷奴」
火と油のライン上なら、「炒り豆腐」「揚げ出し豆腐」
火と水のライン上なら、「湯豆腐」
火と空気のライン上なら、「焼き豆腐」「田楽」「豆腐の燻製」
など、さまざまな調理方法がある。

この四面体の考え方は、何回も繰り返して使うことで様々な料理を発見できる。
「揚げ出し豆腐」を作った場合、再び「揚げ出し豆腐」を生ものとして扱うことで、
火と水のライン上なら、「揚げ出し豆腐のスープ」
火と空気のライン上なら、「厚揚げの網焼き」
など、次々に新しい料理につなげることが可能である。

また、豆腐自体も元をたどれば、水に浸した大豆を引き潰してから煮て、その煮汁を濾して固めたものである。
つまり、豆腐もまた、大豆を煮て(火と水のライン上)、冷まし固め、生ものの領域に戻ってきている。


ここからは主観です。
この四面体の考え方では、「冷却」「減圧調理」など火を使わない料理は全て生ものの領域に分類されると思われる。
個人的には、万能の公式ではないとは思うが、一つの考え方として料理全体を把握する上で有用である。

参考文献 料理の四面体