色のついた酒の方が二日酔いになりやすい?

色のついた酒の方が二日酔いになりやすい?

今回はネタ話です。

傾向として「色のついた酒の方が二日酔いになりやすい」というものがある。


●赤ワインの方が白ワインよりも二日酔いになりやすい。
●蒸留酒より醸造酒の方が二日酔いになりやすい。

この原因は、色のついた酒の方が、酒に含まれる成分が多いことが原因とされている。
酒に含まれる、水とアルコール(エタノール)以外の成分は「コンジナー(不純物)」と呼ばれる。
コンジナーは、酒の風味や個性を決める重要な要素になるが、基本的にコンジナーが多いお酒の方が二日酔いになりやすいとされている。

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ここからは主観です。
実は二日酔いになる原因は、まだ分かっていない(2022年3月現在)
そのため、コンジナーが多いと二日酔いになりやすい理由も分かっておらず、あくまで傾向があるとされている。

参考文献 飲酒の科学

空腹で酒を飲むと酔いやすい理由

空腹で酒を飲むと酔いやすい理由

空腹で酒を飲むと酔いやすいとされている。

アルコールは、胃で5%ほど吸収され、小腸で残りの95%吸収される。
そして、小腸での吸収はとても速い。小腸の内壁には腸絨毛(ちょうじゅうもう)と呼ばれる突起が無数にあり、その表面積は成人男性の場合、テニスコート1面分になる。そのため、胃の表面積よりはるかに大きいため、小腸にアルコールが送られると一気に吸収され血中アルコール濃度が上がる。

つまり、アルコールを胃で留めることで、吸収を緩やかにすることができる
このとき、油分を含む食べ物を先にとっておくと、消化ホルモンの一種であるコレシストキニンなどが働き、胃の出口となる幽門(ゆうもん)が閉まる。
これによって、胃におけるアルコールの滞在時間が長くなり、悪酔いを防ぐことができる。

この他では、水を一緒に飲むことでも、アルコールが薄まって、血中アルコール濃度の急激な上昇を抑えることができる。

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参考文献 飲酒の科学 

久しぶりに酒を飲むと弱くなる理由

久しぶりに酒を飲むと弱くなる理由

久しぶりに酒を飲むと弱くなる場合がある。
酒に強いかどうかは、アセトアルデヒド分解能力で決まる部分が大きい。

①酒を飲むと、アルコール(エタノール)は胃や小腸で吸収される。
②その後、主に肝臓で分解される。
③アルコールが代謝され、アセトアルデヒド(人体に有害)になる。
④アセトアルデヒドが代謝され、酢酸(人体に無害)になる。

アルコールが分解されるプロセスで個人差が大きいのが④のプロセスで、この分解能力の低い人は、それだけ長い時間体内にアセトアルデヒドがとどまることになり、顔が赤くなったり、吐き気がしたりする。

ここで、アルコールが酢酸になるまでのプロセスは、大きく2つの経路がある
①アルコール脱水酵素とアルデヒド脱水酵素
②ミクロゾーム・エタノール酸化酵素系(MEOS)

アルコールに弱い人は、①の働きが弱い傾向にある。しかし、アルコールを飲み続けると②の酵素に誘導されて、アルコールの代謝に使われるようになり、酒に強くなる。
本来、②のMEOS代謝経路は、薬をはじめとする「異物」を分解するためのもの。MEOSは肝臓に多くある酵素群で、薬だけでなくエタノールにも作用する。
酒を飲まなくなると、②の経路の誘導が弱くなるため結果、酒が弱くなる。

【まとめ】
もともと遺伝的に酒の強い人は、酒をしばらく飲まなくても弱くはならない。しかし酒を飲んで強くなった人は、しばらく飲まないと分解経路の誘導が弱くなるため、酒に弱くなる。


ここからは主観です
薬を飲む場合、アルコールは控えてくださいというものがある。これは、アルコールと薬を一緒に飲むとMEOSの代謝経路を競合し、酵素の取り合いになるためである。同じ例で、薬とグレープフルーツを一緒に食べてはいけないというのがある。

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参考文献 飲酒の科学