空腹で酒を飲むと酔いやすい理由

空腹で酒を飲むと酔いやすいとされている。

アルコールは、胃で5%ほど吸収され、小腸で残りの95%吸収される。
そして、小腸での吸収はとても速い。小腸の内壁には腸絨毛(ちょうじゅうもう)と呼ばれる突起が無数にあり、その表面積は成人男性の場合、テニスコート1面分になる。そのため、胃の表面積よりはるかに大きいため、小腸にアルコールが送られると一気に吸収され血中アルコール濃度が上がる。

つまり、アルコールを胃で留めることで、吸収を緩やかにすることができる
このとき、油分を含む食べ物を先にとっておくと、消化ホルモンの一種であるコレシストキニンなどが働き、胃の出口となる幽門(ゆうもん)が閉まる。
これによって、胃におけるアルコールの滞在時間が長くなり、悪酔いを防ぐことができる。

この他では、水を一緒に飲むことでも、アルコールが薄まって、血中アルコール濃度の急激な上昇を抑えることができる。

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参考文献 飲酒の科学