食は人となりを表す?

ある実験では、未知の民族についての断片的な情報を提示し、その部族の典型的な男性像を評定させた。

イノシシと亀を狩って生活する部族に関するが提示された場合に
●イノシシは食糧として、亀は甲羅を得るために
●亀は食糧に、イノシシは牙を得るために
と異なる説明をした。

情報提示後に、男性像の評定を行ったところ、イノシシを食べると説明された人は「足が速い」「寿命が短い」と、亀を食べると説明された人は「泳ぎが上手い」「長生き」と評価した。
このように、食料と説明された動物の特徴を表すような印象が形成されやすいことが示された。
つまり、人は食行動からその人の個性や社会的役割などを少なからず推理してしまう。
ひるがえせば、食品選択は自分が他人からどのように見られたいかという印象操作の手段としても用いられるということである。


ここからは主観です。
様々な国で、食と文化は非常に強く関係しており、自分の権力を示すために豪華な料理をふるまうということもある。

食材一つとっても
①その食材をどうやって手に入れたか?
②その食材を食べると体調にどう影響するか?
③その食材にどのような文化的意味があるか?
など、無意識に色々考えてしまう

そうなると、ステレオタイプ(多くの人に浸透している先入観)で判断してしまうと考えられる。
例:毎日ジャンクフードばかり食べている人を見て、無意識に収入が低いと判断してしまう

参考文献 味わいの認知科学: 舌の先から脳の向こうまで