グラスの形状と注ぐ量

グラスの形状と注ぐ量

実験では、容量が同じ(355ml)だが形状が違うグラスを用いる。
細長いグラスと太く低いグラスである。
一定量(44.3ml)を注ぐように求めた結果、細長いグラスには指示した量が注がれたが、太く低いグラスには35%も多く注がれた。
バーテンダーにも同じ実験をしたが、同じように太く低いグラスに25%多く注いだ。

私たちは、容器の高さの差異には敏感だが幅の差異には敏感ではない
そのため、太く低いグラスに多く注いでしまうのである。

フルートグラスと飲む速度
アイスクリームのスプーンの大きさと取る量

参考文献 心理学からみた食べる行動

ハーブの役割をワインで補えるか?

ハーブの役割をワインで補えるか?

おいしさをデザインするに登場する一つの考え方になります。

欠けている要素をワインで補うという発想のもと、ペアリングを考えてみる。
例えば、ミントやコリアンダーを混ぜ込む料理があった場合、そのハーブをあえて料理からはずして、清涼感をワインに求める。
つまり、料理を食べた後に、ワインを飲むことで料理が完成するという発想。

ハーブの役割をワインで補えるか?】を考えた場合、ワインによってある程度ハーブのニュアンスを出すことは可能である。
しかし、ワインにそのハーブを使っているわけではないため、ワインだけで補いきれるものではない。
また、ハーブを抜いた料理のときは、「足りないものを補う」ためにワインを飲みたくなったのに対し、ハーブが入って完成した料理とワインを合わせたときは、まったく異なる風味になり非常に美味しく感じる。

料理とワインの順番
嗅覚の白

参考文献 おいしさをデザインする

料理とワインの順番

料理とワインの順番

料理を食べてからワインを飲むか、ワインを飲んでから料理を食べるかで、食べ手が受ける印象は変わる。
後に口に入れたものの印象が強く残るため、ワインが後であればワイン寄りの、料理が後であれば料理寄りのマリアージュ(組み合わせ)となる可能性が高い。

海鮮と合うワインの見つけ方
魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインといわれる理由

参考文献 おいしさをデザインする