香水における揮発性の段階

高級な香水は、空気中に気化するタイミングが異なるアロマ分子により、3段階の体験ができる

【第一印象を与えるヘッドノート】
5~30分程度しか持続しない
●シトラス系
→ベルガモット、レモン、グレープフルーツ
●アロマティック、ハーブ系
→ローズマリー、ラベンダー、ユーカリ

【個性を加えるハートノート】
ヘッドノートが弱まったころから感じる香りで、3時間くらいまで持続することもある
●フローラル系
→ゼラニウム、バラ、ジャスミン
●グリーン/ウッド系
→マツ、シダ、葉
●フルーツ系
→パイナップル、バナナ、洋ナシ
●オリエンタル&アロマティック・スパイス系
→ナツメグ、ジンジャー、クローブ

【深く複雑なベースノート】
吹きかけてから1時間ほどしないと現れないが、何日も持続することがある
●ウッド系
→スギ、オーク、コケ
●オリエンタル・バルサム系
→トンカ豆、バニラ、ミルラ

上記の話は、揮発性有機化合物の揮発のしやすさ(香りの感じやすさ)を表している
分子が小さいほど揮発しやすく(ヘッドノート)、大きいほど揮発しにくい(ベースノート)

香り成分の性質
香りが利用される部位


ここからは主観です
今回は香水の話ですが、食品で考えた場合【レモン】や【木の芽】などのシトラス系は真っ先に香りを感じる。
一方で、【バニラ】などの香りは後から感じる

参考文献 フードペアリング大全