酒を飲むと、胃液や胃の中のものが食道に逆流して起こる、逆流性食道炎になりやすい。
この理由は、胃と食道の間にある、逆流を防止するバルブの働きをする括約筋の機能低下が主な原因である。
一般的に食べ物が入ってくるとバルブが開き、それ以外は閉じているので、胃酸や胃の内容物が逆流することはない。
●アルコールには、食道括約筋を弛緩させる作用がある。
●炭酸を含んだ飲料は、胃が膨らみ、げっぷが出やすくなるので食道括約筋が緩む。
●柑橘類や酸っぱい果物などは、胃酸の分泌量を増やすため逆流の原因になりやすい。
したがって、炭酸水とレモンを使ったレモンサワーは胃酸逆流を起こしやすいとされている。
また、レモン以外にも、グレープフルーツやシークワサーなどのサワーも同様である。
この他にも、酸度の高い(すっぱい)白ワインなども、胃酸逆流を起こしやすいとされている。
参考文献 飲酒の科学