鍋の材質

鍋の材質

【ステンレス】
重くて耐久性があり、毎日使う片手鍋に向いているが、熱が伝わりにくく食品が焦げやすい
表面に光沢があるので、ソース作りのときに、ソースの色がわかりやすい。

【銅】
底の厚い銅の鍋は、重くて高価だが、熱を伝えやすいので、温度の変化によく反応する。
酸で腐食するが食品の色が変わったり、金属の味がのこったりすることがないよう、通常は表面がコーティングされている。
とても重く、ソテーパンや中華鍋などには不向き。

【アルミニウム】
すばやく熱を伝え、温度変化によく反応するが、火からおろすと急速に冷める
フライパンやソテーパン、ソースパン向き。
マルマイト加工がしてあれば、表面にコーティングがあるので、酸性の食品と反応しない。

【カーボンスチール(炭素鋼)】
ステンレスよりもすぐに熱くなるが、鉄と同じでさびやすく、食品によって腐食するので、ステンレスのように長持ちさせるにはシーズニングが必要。
中華鍋やフライパンに最適

【鋳鉄】
とても重く、密度の高い鋳鉄は、熱くなるのに時間がかかるが、いったん熱くなると温度が下がりにくいので、フライパンやキャセロールの中で肉に焦げ目をつける場合に最適。
コーティングされていない場合、さびやすく、酸性の食品で腐食するため、シーズニングや手入れが必要。

鍋の熱伝導率を知る方法

参考文献 料理の科学大図鑑

ミルクティーはミルクから入れた方が美味しい?

ミルクティーはミルクから入れた方が美味しい?

今回はネタ話です。

1920年代のイギリスで。アフタヌーンティーを楽しんでいたときのこと。
ある婦人が「紅茶を先に入れたミルクティー」と「ミルクを先に入れたミルクティー」では、味が全然違うと言いました。

殆どの人は「混ざってしまえば一緒だよ」と夫人の主張を笑い飛ばしました。
しかし、その場にいた現代統計学の父であるロナルド・A・フィッシャー(1890~1962)がテストしてみようと提案しました。

 

①「紅茶を先に入れたミルクティー」と「ミルクを先に入れたミルクティー」を、合わせて8個用意する。

②これらをランダムに並べ替える

③夫人に目隠しをして、夫人に当ててもらう。

 

結果、夫人は8杯のミルクティーを見事全てあてました。
その後の研究では、高温の紅茶に常温のミルクを注ぐのと、常温のミルクに高温の紅茶を注ぐのでは、ミルク分子の状態に違いが生じることが明らかになった。
ミルクを先に入れた方が、ミルクのタンパク変性が少なく美味しいミルクティーになるとされている。

紅茶を入れるとき、沸騰したお湯を使う理由
紅茶用のポットと緑茶用の急須の違い


フィッシャーは、婦人の話を証明するためにどのような条件設定にすればよいか考えました。
そして、「反復」と「ランダム化」が必要ということを発見しました。

フィッシャーは「そもそもこの婦人に、味わい分けの能力がないとしたら」と考えました。
その場合、当たる確率が50%(1/2)となる。

●1杯目に当たる確率は50%
●2杯目も当たる確率は25%
●3杯目も当たる確率は12.5%
●4杯目も当たる確率は6.25%
●5杯目も当たる確率は3.12%
●6杯目も当たる確率は1.56%
●7杯目も当たる確率は0.78%
●8杯目も当たる確率は0.39%

このようにして、本物である確率を先に求めるのではなく、まぐれ当たりする確率から先に求めるという統計学的な証明を行った。

参考文献 レジの行列が早く進むのはどっち!?