渇望感と期待感

渇望感と期待感

料理は最初の一口目が一番おいしい。

「食べたい」という渇望感や、欲しいのに与えられない、苦しみに似た感覚が、期待感に繋がってくる。
料理が運ばれてきて、一口食べたときに、一気においしさを感じる。

しかし、その後は徐々に渇望感が薄れていき、途端においしくなくなってしまう。
そして、今度はゆっくりと満足感が出て、幸福感を経て、余韻に移る。
この時、最初の渇望感は無くなっている。

最初の一口は、待ちに待った料理が口の中に入ってきたことで、満足感が出はじめながらも「もう一口食べたい」という渇望感も残っている。
おいしさというのは、実際に満足感を得ながらも、半分は「もっと食べたい」という、苦しみが残るような状態で、もっとも感じる。

空腹は最大の調味料
食べにくくする

参考文献 おいしさの秘密!

おいしさは見た目が9割

おいしさは見た目が9割

人がおいしさを判断する指標は、検証によれば

●見た目(視覚)が83~87%
●音(聴覚)が7~11%
●香り(嗅覚)が1.5~3%
●食感・温度(触覚)が2~3.5%
●味(味覚)は1%

となっている。

私たちは、飲食店の前に陳列されている食品のサンプルや写真、SNSにある調理動画などを見て、「おいしそう!」と判断する。
この時、味や香りの情報は、実質ゼロである。
そのため、大部分は視覚的な情報で料理の味を判断しているのである。

参考文献 おいしさを逃がさない「うま味」方程式


ここからは主観です。

上記の話は、料理を判断するときは、見た目が約90%で味はたった1%しかないという話である。
しかしこれは、その見た目の料理が今までの記憶により、味や香りがおいしそうと判断していると考えられる。
つまり、生まれて初めて見る食べ物の場合は、また違ってくると思われる。

また、日本料理は目で楽しむ文化であるため、海外で考えた場合はまた違ってくるだろう。

物理的なおいしさと科学的なおいしさ