微妙にずれている方が飽きられにくい

コンビニでの商品を見てみると、飲料や食品などの新製品の寿命は非常に短い
新製品として発売された当初は莫大な売上を計上したとしても、すぐに「飽きられて」棚からなくなっていく。

今までのコンセプトと異なる新製品が市場に導入すると、消費者の注意はその新製品に向けられる。
その製品特性(風味、おいしさ、コンセプトなど)が期待通りのものであった場合、最初の受け入れられか方は強烈であってもすぐに飽きられる

反対に、商品特性が、最初の消費者の期待からずれる(より斬新であったり、風変わりであったり、微妙においしさのずれがあったりなど)ものである場合、最初はすんなり受け入れられない。
しかし、継続して使用されることで、その魅力は増していく傾向にある。
実験では、最初の印象が低かった飲料ほど、継続摂取によるおいしさの上昇は顕著で、持続性も強くなっている。
こういった、人のおいしさの判断には、微妙なズレが重要になってくる

中毒性のある料理
食への保守と革新

参考文献 味わいの認知科学: 舌の先から脳の向こうまで