油脂の融点(融解温度)とは何か|料理科学で整理する
【結論】
油脂は種類によって融点が大きく異なり、
この違いが
・揚げ物が冷めるとまずくなる
・肉の脂が口に残る
・家庭料理が店の味にならない
といった差を生み出しています。
特に「常温で固まる油脂」と「常温で液体の油脂」の違いは、
食感と風味を大きく左右します。
| 油脂 | 融解温度(液体になる温度)℃ |
| 澄ましバター(牛乳由来) | 96~99 |
| 牛脂(ヘッド) | 54 |
| 鶏油 | 30~32 |
| マーガリン | 45 |
| ヤシ油 | 37 |
| ココアバター | 34~38 |
| ソフトマーガリン | 33~43 |
| 豚脂(ラード) | 33 |
| バター | 28~38 |
| ココナッツ油 | 25 |
| パームオレイン含有油脂 | 10 |
| ごま油 | -5 |
| オリーブ油 | -6 |
| グレープシード油 | -10 |
| なたね油 | -10 |
| コーン油 | -11 |
| 大豆油 | -16 |
| アザミ油 | -17 |
| ひまわり油 | -17 |
| 馬(脂肪) | 30~43 |
| 羊(脂肪) | 44~55 |
※ 融点が体温(約36℃)より高い油脂は、冷めると固まりやすく、
低い油脂ほど口どけが軽くなります。
ここからは主観です
同じ牛脂でも、牛の種類などによって、融点は異なってくる。そのため、上記の表は、あくまでも目安の一つとして覚えておくのがよいでしょう
このように、油脂は種類によって
融点・安定性・加熱耐性が大きく異なります。
揚げ物が冷めるとまずくなる理由、
肉の脂が口に残る理由、
家庭料理が店の味にならない理由は、
すべて油脂の性質につながっています。
料理の失敗を「その都度引ける辞書」として、
料理科学の視点で体系的にまとめています。
軽い油、重たい油
油脂の融点が違う理由
油脂の発煙点
油脂の安定性
▶ 料理科学の森|初心者勉強マガジン【目次】
参考文献 食感をめぐるサイエンス 新西洋料理体系Ⅳ
