「左上右下」の原則

「左上右下」の原則

日本の伝統作法として「左上右下(さじょううげ)」(左が上位で右が下位)という原則がある。
配膳する時、ご飯とみそ汁は、ご飯が左で味噌汁が右となる。

これは、お米を最も大切なものとする日本文化によるものである。

「丸前角向」とは
和食の基本背景

参考文献 おとなの清潔感をつくる教養としての食べ方

器ファーストの考え方

器ファーストの考え方

今回はネタ話です。

和食を食べるとき、器とお箸どちらを先に持ち上げるのか?

こんなこと聞かれても「同時じゃないのか?」と思ってしまうだろう。
実は和食には「ふたつ以上の動作を一度にしない」という大原則がある。
そのため、両手で箸と器とを同時に取り上げる所作は「もろおこし」と呼ばれ、タブーとされている。

和食では、「器」を先に両手で持ち上げてから、箸を取る。というのが正しいとされている。

その理由は「器を大切に扱う」ためである。
繊細な塗り物や、薄い陶磁器など、和食器はとれも傷つきやすいもの。
そのため、貴重な器を丁寧に手に取ることは、おもてなしをする側への気遣いとなる。

日本は器を持ち上げる文化
箸使いのマナー

参考文献 おとなの清潔感をつくる 教養としての食べ方 

中国料理の基本背景

中国料理の基本背景

中国料理はもともと宮廷、上流階級から発達した料理である。
そのため、権力誇示の手段とされていた。

「贅を尽くすことで客(周囲)を歓迎し自らの富や権力を誇示する」というのが、宮廷料理から発達した中国料理の本質である。
そのため、高級になればなるほど、中国料理では希少な食材を好んで使う

また、一度の食事に出す品数な量も多いため、現在でも中国の裕福層の宴会で「食事が食べつくされてお開きになる」なんてことはない。
「残さないこと」を美徳とする日本人からすると失礼に思ってしまうかもしれないが、中国人に接待されてご馳走されても「堂々と残してよい」ということである。

中国では「食事」と「会話」がセットの概念である。
これは、中国の地理的な条件や国民性に関係がある。
中国は大陸国家で多様性豊かな多民族社会であるため、自己主張や駆け引きが大事になってくる。和食のように礼儀正しく、いのちに感謝をささげながらなど、悠長に食べているわけにはいかないのである。
そのため、「自己主張しない遠慮は美徳ではなく失礼」「黙っていると置いていかれる」となる。
逆に言うと、中国料理店では和食や洋食のように細かい作法にとらわれる必要はないのである。

洋食の基本背景

参考文献 おとなの清潔感をつくる教養としての食べ方