イチゴは冬から春のイメージがあります。
しかし、実際にはイチゴの旬は初夏です。
クリスマスの需要に合わせたハウス栽培が一般化するようになり、本来、夏の野菜(果物)だったイチゴが冬にも出荷されるようになりました。
ただ、ビニールハウスで育てる場合も非常に手間がかかります。
イチゴは季節を感じて花を咲かせ、実をならせます。
つまり、冬の低い温度を感じ取って花の芽を準備し、春になって日が長くなってくると花を咲かせるリズムを持っています。
クリスマスに出荷するには、それを半年ずらさなければなりません。
すなわち、夏に低い温度を感じさせ、秋に日が長くなったと感じさせなければいけない。
結果、ビニールハウスで育てるイチゴは、夏の間は標高の高い涼しい場所で苗を育てたり、夜間に冷蔵庫の中に苗を入れる方法が行われます。
そうて、花を咲かせる時期には夜も電気をつけて栽培し、日が長くなったとイチゴに錯覚させ、花を咲かせる。
もっとも最近では、品種改良されて、このような処理をしなくても実をつけるイチゴも出てきている。
参考文献 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか