浸透圧について①

線状に切ったキャベツを水に漬けておくと、パリッと張りがでる。反対に高濃度の食塩水につけると、張りを失いしんなりする。これは、水が細胞内へ入って細胞が膨張したり、細胞内部の水が細胞外へ出て細胞が収縮するためである。細胞の内と外の溶液が、細胞膜を通して濃度を一定にしようとするために生じる。

※半透膜(はんとうまく)をはさんで濃度の異なる2種類の溶液を置くと、薄い溶液の水が半透膜を通して濃い溶液のほうへ移動する。この時溶質は半透膜にさえぎられて移動できない。半透膜を境にした溶液の圧力を浸透圧という。
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※半透膜とは、一定の大きさの以下のイオンしか通さない膜のこと。(水を通し、それ以外を通さない膜のイメージ)

参考文献 調理科学《第4版》