料理の科学①

2012年12月20日 第1刷

1600円(定価)

著者 ロバート・L・ウォルク

訳 パーパー保子

全 294ページ

サギーの評価 ★★★

ピッツバーグ大学の名誉化学教授が化学的に料理を解明するというスタンスの本。内容としては、料理のよくある間違った情報を化学的に分析し、皮肉を言いながら解明していくというスタイル。内容は面白いものも多いが、一方で特に料理に応用できるわけではない知識や、間違い(というより、解釈の違い)が多く、やはり料理人ではなく化学教授という点でのアプローチとなっている。
(例:岩塩プレートはミネラルなどが多少含まれているが殆ど無意味)
しかし、実際には高級感の演出や彩りといった人間の心理的な部分にアプローチすることに意味がある。
料理の勉強というよりは、切り口の違う面白い本として読むのをお勧めします。