日本ではワイン用のブドウが栽培しにくい

日本ではワイン用のブドウが栽培しにくい

日本ではワイン用のブドウが栽培しにくい
この原因は「気候」「土壌」「微生物」の3つによるものである。

【気候】
果実の成長期に梅雨がある
→根からのみならず果皮を通して果粒内(かりゅうない)に吸収された水分で過剰になり、果皮の強度が圧力に耐えきれなくなって割れる(玉割れ)
→枝などが伸び過ぎ、果実に行くべきエネルギーが分散して良い果実ができにくい

収穫期が秋の長梅雨と重なる
→熟した果実が水分を吸って肥大し、中身成分がうすくなる。
ワインに適した条件は、「粒が小さい」「果実に弾力がある」「酸度が適度に高い」「糖度がある程度高い」のため、水分を吸うと条件が悪化する

【土壌】
ワイン用ブドウは、「土壌水分が少ない」「排水性が良い」「あまり肥沃ではない」土地を好む。
日本の土壌は、稲作に適しており、「保水性が良く」「排水性が悪く」「窒素分など栄養が多い」土地である。

特にワイン用ブドウは、排水性が良いことが重要である。
ワイン用ブドウは、根が活発に呼吸をする必要があるため、根への大量の酸素供給が必要になる。
排水性が悪いと、土壌中の隙間が水で満たされ、空気が少なくなり酸素不足になる

加えて、水は温まると冷える速度が遅いので、水分含有量が低いほど土壌は昼夜の温度差が大きくなり、ブドウ果実の成熟に有利に働く。
さらに、排水性が高い土地は根が深くまで発達するためブドウの生理学的安定性が高まり、良質な果実の品質につながる。

【微生物】
日本は高温多湿なため、世界でも有数のカビの宝庫である。
ブドウの主な病気はカビによっておこるため、病気の危険性に常にさらされる

参考文献 ワインの科学

種なしブドウ

種なしブドウ

ブドウはジベレリンという植物ホルモンに未熟な果実を浸けることで、種なしになります。
ジベレリンは植物の成長を促進する働きがあるため、ブドウの房を長くしようとジベレリンに浸けたとこり、種なしになることが偶然発見されました。
植物ホルモンは様々な作用があり複雑なため、ジベレリンによってブドウが種なしになるメカニズムについては、現在も分かっていない。

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参考文献 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか