料理学校に行く前に何を勉強する?授業の理解が深まる料理科学の基本

目次

料理学校に行く前に勉強しておくと理解が深まる

1. 料理学校では覚えることが多い

料理学校に行くと、様々な授業のカリキュラムが存在する。

料理を作る調理実習は当然として、実習以外では、栄養学食文化衛生管理食品学などの授業となっている。

加えて、日本料理、西洋料理、中華料理、菓子と料理のジャンルも多岐にわたり、覚えることが非常に多い。

2. 特に大変なのは調理実習

料理学校に行くにあたり、一番疲れる(人によっては楽しい)授業は、なんといっても調理実習であり
以下の理由から、非常に難易度が高い。

①初めて作る料理で慣れていない
②工程を暗記しなければならない(メモや教科書を見ながら調理する余裕がない)
③時間制限がある
④緊張で失敗する
⑤グループで調理することが多いので、チームワークが重要

などの理由があげられる。

3. だからこそ「作り方」だけでなく「なぜそうなるか」を知っておく

料理学校では、限られた時間の中で実習・衛生・栄養・食品学など多くの内容を学ぶ。そのため、一つ一つの調理工程については「なぜそうなるのか」まで深く掘り下げる時間は限られてしまう。

一応、食品学という科学的なアプローチをする授業もあるが、直接料理を科学的に解説するものではない。(授業回数も20回程度のため、全てを網羅できない)
例えば、【何故フライパンに油を引くのか?】という実践的な質問に対して、食品学の授業では正しい答えを返してくれるわけではない。(理由

つまり、よく分からないけどレシピ通りに作ったら料理ができた。というレベルになってしまう。
勘違いしないように言っておくが、先生たちは長年の経験から科学的なアプローチを理解している。
しかし、限られた時間内で料理を完成させなければならない点、経験からくる知識なので言語化やデータの提示が難しい。

ハッキリ言ってしまえば、料理科学なんてものは理解してなくても、美味しい料理は作れる
ただし、それには大量の経験が必要なため、料理の失敗を重ねて覚えていかなければならい。

料理科学とは、先人の料理知識を言語化、数字に落とし込んだものであり、誰が作っても再現性がある。
そのため、料理をせずとも、知識だけで料理を体系だって理解することができるものである。

これを事前に、料理学校に入る前に勉強しておくことで、授業の理解度が飛躍的に上がり、調理実習でも調理工程の意味が理解できる

4. 入学前に学ぶべき5つの原理

当ホームページでは、料理学校の授業で扱われる内容とは別の角度から、調理中に起こる現象を科学的に整理している。
参考文献は600冊以上に及び、肉・魚・卵・野菜・米・調味料など、料理中に起こる変化を幅広く解説している。

とは言っても、具体的にどこから手を付けたらいいか分からないだろうから
まずは下記の記事を読み進めるとよい。

【火入れ】
火入れを学ぶと、肉や魚がなぜパサつくのか、焼き色がなぜ香ばしさにつながるのかが見えやすくなる。

関連記事:
肉が硬くなる理由
魚がパサつく理由
メイラード反応とは

【水分】
料理の食感は、水分の扱いで大きく変わる。サクサク、べちゃっとする、しっとり、パサパサといった違いは、水分の状態と深く関係している。

関連記事:
揚げ物がベチャっとする理由
炒めものが水っぽくなる理由
肉がパサつく理由

【たんぱく質】
肉・魚・卵・小麦粉などは、たんぱく質の変化によって食感や形が変わる。加熱で固まる、泡を支える、生地の骨格を作るといった現象を理解しやすくなる。

関連記事:
卵が固まる理由
グルテンの形成とは
タンパク質と加熱

【でんぷん】
米・パスタ・片栗粉・じゃがいもなどは、でんぷんの性質と深く関係している。吸水や加熱、とろみの仕組みを知ると、主食や生地、衣の失敗原因が見えやすくなる。

関連記事:
米の吸水時間について
片栗粉を加熱するととろみが出る理由
パスタがべちゃつく理由

【油脂・乳化】
油は熱を伝え、香りを引き出し、食感を作る。また、乳化を理解すると、マヨネーズやドレッシング、ソースがなぜ混ざるのか、なぜ分離するのかが分かりやすくなる。

関連記事:
フライパンに油を引く理由
揚げ物がベチャつく理由
マヨネーズが乳化する理由

まずは、この5つの分野から読み進めると、料理学校の調理実習で行う作業が、単なる手順ではなく「意味のある工程」として見えやすくなる。

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