サバを食べたら、ブツブツができるという人がいるが、実はこれはアレルギー反応ではない。
アレルギー反応は、アレルゲンによる刺激を受けて抗体が反応して体の中の免疫細胞が「ヒスタミン」を出すことで起こる。
一方で、サバを食べて食物アレルギーのような症状が出る原因に「ヒスタミン食中毒」の可能性がある。
ヒスタミンが蓄積されたサバを食べたとき、食後30分~数時間後に顔面紅潮、発疹、吐き気などが表れることがある。
食物アレルギーと症状は似ているが、誰にでも起こりうる反応である。
マグロやイワシ、サバといった筋肉の多い魚h、ヒスチジンというアミノ酸を豊富に含んでいるが、このアミノ酸を好む微生物がヒスチジンをヒスタミンに変化させる。
常温などで保存するなど管理体制が悪いと、魚にヒスタミンが大量にたまり、食中毒を引き起こすのである。
参考文献 やさいのトリセツ