(b)の石けんを見てみると、親水基(水とくっつく)と疎水鎖(水を嫌い油とくっつく)に分かれている。
乳化などで聞くレシチンは、学術的にはホスファチジルコリンとよび、生体膜を構成する主要な脂質の一つである。
化学式が(b)となっており、CとHからなる長い部分がリン酸(ホスファチジル基)とアンモニウムからなる部分(コリン基)が親水基である。
石けんが油汚れを取るのは、多数の石けん分子が疎水鎖部分に油汚れを取り込み、親水基を水に面するように向けるため、油汚れを石けん分子に包み込んだ形で洗い流せるためである。
ジャガイモの皮でコップを洗う
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参考文献 味覚を科学する