口内の前方と奥の方では味覚の目的が違うと考えられる。
舌の先端は口に入れたものを探り、それが何かを確かめる。
一方で舌の奥や軟口蓋や喉は、その食べ物を飲み込むか吐き出すかを決めるのに役立っている。
私たちは生きるために栄養素を必要とするが、もっと重要なことは毒を飲み込まないことである。
喉の受容体が刺激されるのは、ものを飲み込んだ後である。
もし、刺激されれば、食べるのを中止して、胃に入ったものを吐き戻す必要がある。
喉の奥を刺激すると、むかむかして吐き気が生じ、嘔吐するのはこのためである。