夏みかんは3~5月に最も出荷されており「夏前が旬」である。
では、何故夏みかんと呼ぶのか?
品種改良される前の夏みかんは、実がついてもすぐに収穫せず、甘味が強くなる夏まで待って収穫していたのである。
現在は品種改良により、すぐに収穫しても甘味が強くなっている。
また、旧暦だと4月、5月、6月が夏となるので「この時期に食べごろを迎えるみかん」ということで夏みかんと呼ばれるようになった。
夏みかんはもともとほかの柑橘類と同じく、秋ごろに実り、果実が黄色く色づく。
ただ、この時期の夏みかんは酸味が強過ぎて、食用には向いていない。
あまりにも酸味が強いので、昔は酢の代用品として使われていたとされている。
そこで、ほかの柑橘類と同じ時期に収穫せずに冬を越し、翌年の夏まで待つことで酸味が弱まり食べやすくするとされている。
夏みかん
参考文献 雑学全集5530種類