日本料理の特色の一つが「生食」が多いことである。
日本では昔から、鳥獣肉や魚介、野菜を生のまま食べていた。
日本は清らかで安全な水に恵まれているため、水で洗うだけで大抵のものは生で食べることができた。
また、「おひたし」のように茹でた野菜を水で洗ったり、「ざるそば」のように茹でたそばを水にさらすような調理方法は、海外ではほとんど見られない。
これは、きれいな水が簡単に手に入り、水を捨てる余裕のある日本だからこそ生まれた調理方法である。
一方で、きれいな水に恵まれなかった中国料理は、高温の油を多用する料理となった。
参考文献 マンガでわかる日本料理の常識