ラットの実験では、人工甘味料(サッカリン)を加えたエサを与えると太るという結果がでた。
この理由は、摂取量のコントロールに役立っている条件付けが損なわれるためと考えられている。
通常、甘い味のする食べ物はカロリーが高いため、それを摂取すると甘味という風味を食べると高カロリーが得られるという条件付けがされる。「甘味→高カロリー」
その結果、甘味を味わうと条件反応として満足感が生じるようになる。「甘味→満足感」
これにより、食べる量が抑制されていると考えられている。
しかし、人工甘味料を食べる経験を繰り返すと、甘味はカロリーがなないという条件付けがされる。「甘味→カロリーがない」
その結果、甘味を味わっても条件反応として満足感が生じなくなる。「甘味→満足感がない」
これにより、甘味により生じる抑制が弱くなり、普段の食事で食べ過ぎてしまうと考えられている。
ここからは主観です。
上記の話は、ラットでの実験のため人間の場合では、どうなるか分かっていない。
参考文献 心理学からみた食べる行動