おいしさをデザインするに登場する一つの考え方になります。
欠けている要素をワインで補うという発想のもと、ペアリングを考えてみる。
例えば、ミントやコリアンダーを混ぜ込む料理があった場合、そのハーブをあえて料理からはずして、清涼感をワインに求める。
つまり、料理を食べた後に、ワインを飲むことで料理が完成するという発想。
【ハーブの役割をワインで補えるか?】を考えた場合、ワインによってある程度ハーブのニュアンスを出すことは可能である。
しかし、ワインにそのハーブを使っているわけではないため、ワインだけで補いきれるものではない。
また、ハーブを抜いた料理のときは、「足りないものを補う」ためにワインを飲みたくなったのに対し、ハーブが入って完成した料理とワインを合わせたときは、まったく異なる風味になり非常に美味しく感じる。
参考文献 おいしさをデザインする