焼酎のアルコール度数が25度が多い理由

本格焼酎はウイスキーやブランデーと同様に蒸留酒なので「原酒」のアルコール度数は40~43度ある。
しかし、一般的に販売されているのは25度や30度が多い
この理由は、政治的な酒税にも関係するが、他の理由として「飲み方」がある。

自家醸造が基本であった時代、当時の蒸留技術では28度くらいまでしか上がらなかった。
しかし、これをそのまま飲んだら強すぎるため、九州の文化では水やお湯で「割る」という飲み方が日常的だった。
その割る比率は「ろくよん割り」。焼酎が6に対してお湯が4。これが黄金比率となり、定着した。

この25度の焼酎を6:4で割るとアルコール度数が14度前後になり、日本酒やワインと同程度の度数になる。
つまり、アルコール度数の強さを感じずに、食事をしながら飲めるアルコール度数帯になるため、25度が定着したと考えられる。

参考文献 匠が教える酒のすべて