ニンジンを輪切りにすると、中心に木の年輪のような同心円がある。
この円が形成層と呼ばれ、内側には根で吸った水を上に伝える導管が通っている。
ニンジンは主にこの形成層の外側の部分を肥大化して大きくなっていく。
ダイコンの断面図(赤い水を吸わして見やすくしている)
ダイコンを輪切りにすると、一見ニンジンのような同心円は見られない。
しかし、ダイコンの形成層や導管は皮の近くにある。(赤い部分)
ダイコンは形成層の内側が肥大化して大きくなる。
これらの違いにより、ニンジンはしっかりした歯ごたえになり、ダイコンはみずみずしいく、やわらかい食感になる。
ニンジンの水分量は88%、ダイコンの水分量は95%となっている。
参考文献 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか