茹で卵は30分以上加熱した場合、殻が剝きやすい

茹で卵が剥きにくい理由

今回はネタ話です。

新鮮な卵で作る茹で卵は30分以上加熱すると剥きやすくなる。
この理由は、卵白を長時間加熱すると、卵白中のCO₂は卵殻外に発散しpHが上昇するため。
pHが上昇すると、殻の内側と卵白の結合が弱くなるため、剥きやすくなる。

しかし、一方で長時間加熱すると卵白のタンパク質の結合がはずれ、硫化水素(H₂S)が発生してしまう。
硫化水素が発生することで卵のpHが上昇し、卵の殻が剥きにくくなる。

つまり、30分以上加熱すると殻は剥きやすいが硫化水素が発生しており、食べるのには適さない

参考文献 新西洋料理体系調理のコツと科学 新鮮卵のゆで卵の卵殻 のむけやす さに関す る研究