パスツールの実験

今回はネタ話です。

実は約160年ほど前まで、人類はばいきんが食物が変化したものと考えていた
ばい菌が生物であり、「腐敗は、ばい菌がスープに入り増殖することによって起こる」ことを立証したのがフランスの科学者パスツールであった。

彼は普通のフラスコAと、首を細くして二重に折り曲げたフラスコBを用意し、両方に同じスープを入れて放置した。
3日後、腐敗したのはAだけであった。すなわち、Aには外部からばい菌の親が侵入して増殖したが、Bは口が細いので親は入らず、増殖が起こらなかった。

この実験により、ばい菌が食物の変化したものではなく、外界に在る「別なもの」であることを立証したという意味で、画期的な実験であった。

参考文献 料理の科学