石鹸と中性洗剤

調理器具の洗浄には、石鹸ではなく中性洗剤を使うことが多い。

石鹸は脂肪酸のナトリウム塩でアルカリ性の物質である。
アルカリ性はタンパク質を溶かす性質があるので、石鹸で手を洗うと手がヌルヌルする。
これは手の角質が溶けているためである。

中性洗剤は硫酸誘導体のナトリウム塩であり、中性の物質である。
以前はリン誘導体が含まれ、それがプランクトンの肥料になり、赤潮が発生するなどの環境問題があったが、現在ではそのような問題も解決された。

ジャガイモの皮でコップを洗う
食器用洗剤で野菜や果物を洗う

参考文献 料理の科学