アルコールを飲むとき、グラスの形によって飲む速度が変わる
写真 コリンズグラス
写真 フルートグラス
実験では350mlのビールを「コリンズグラス」と「フルートグラス」に注いで飲み終わる時間の統計を取った。
結果は
コリンズグラスが平均12分
フルートグラスが平均7分
となった。
この理由は、「フルートグラス」はどこが中間地点なのかはっきりせず、飲んでいる量を正確に把握できない点にある。
被験者にグラスの中間地点を指し示してもらうと、フルートグラスの中間地点は実際のかなり下の方がさされた。
実はフルートグラスの中間地点はからり上部にある。
つまり、半分まで飲んだと思ったら、実際はすでに飲み終わるというところまで来ており、残りはすぐに飲み終わる。
そして、グループで飲んでいると、速いペースで飲めばそれだけたくさん飲んでしまう。
ちなみに、ノンアルコールの場合は飲む速度が変わらない結果となった。
ノンアルコールを飲む理由は、「その味が好きだから」「喉が渇いているから」などである。
アルコールは、味への欲求を満たし、さらに飲みたいという気持ちにさせる。
そして、飲む速度が速いと、そう感じるまでの時間も短くなるためである。