乳児は生まれる前から授乳期間にかけて母親が食べたものの匂いを好む。
授乳期間中も影響するのは、母親が食べたものの風味成分が母乳に含まれるため。
母親が妊娠および授乳しているあいだにいろいろな種類の食べ物を食べれは、子どもはそれらの匂いになじみ、その匂いがする食べ物を喜んで受け入れるようになる。
私たちは、なじみのない食べ物には恐怖を感じ、新しいものを嫌うように生まれてくる。
そんな中、新しい食べ物を抵抗なく受けいれる子には母乳で育った子が多く、好き嫌いが激しい子にはミルクで育った子が多いというのは、様々な風味を早いうちに体験したことによるものと考えられる。
さらに、この初期の食体験の影響は大人になってからも続く傾向がある。