柿をポリエチレンの小袋に入れる

近年、果物売場に1月から4月まで一個ずつポリエチレンの小袋で包装された富有(ふゆう)ガキが販売されている。
このカキは、前年の11月に収穫して貯蔵されていたもの。
富有ガキは、そのまま冷蔵庫に入れたのでは正月を超すのがやっとである。しかし、ポリ袋に入れて冷蔵すると4月末販売できる

柿は収穫後も生きており呼吸している
しかし、酸素5%、二酸化炭素10%程の空気中では呼吸が少なくなり、休眠状態になる。
ポリエチレンは水は通さないが空気を比較的よく通す。
そして、このフィルムで牡蠣を密封して、0℃から-1℃の冷蔵庫に置くと呼吸によって袋内の酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度は高くなる。
この時、ポリエチレンの0.06mmの厚さを使うと、袋内が柿の休眠に適した濃度になる

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参考文献 グルメの哲学