飲料アルコールであるエタノール(エチルアルコール)の味は、濃度によってその味質に多少の差異があるものの、甘味と苦味の両方を含んだ複雑な味である。
理由として考えられるのは
①アルコールが甘味や苦味の受容体に結合している
→アルコールには、甘味と苦味の味がある
②アルコールは脂溶性であるため、舌の上皮組織や味覚細胞の細胞膜を通過し、神経そのものを刺激している
→アルコールは、神経を直接刺激し、甘味と苦味があるように錯覚させている。
また、喉の奥にある味覚神経の方が、舌の前にある味覚神経より、エタノールの味に非常に反応する。
つまり、アルコールはのどごしで味わう。
また、キレがよいといわれる酒は、その神経応答がさくっとなくなり、のどもちがよいと言われる酒は、長時間神経を活動させる。
ここからは主観です。
他の記事の知識と合わせて考えた場合、
●アルコール度数が高くて糖度が高い酒ほどのどもちがよく
●アルコール度数が低くて、糖度が低い酒ほどキレがよい
ということになる。
参考文献 味のなんでも小辞典