ビールの辛口とは?

ビールの味を表現するのに「辛口」という言葉が使われる。
これは、トウガラシの「辛さ」とは違う味を指す。
もともとこの「辛口」は、日本酒の香りと味(香味)の表現に使われていた

日本酒は、
●濃厚な味で糖度の高いものを「甘口」
●飲み味のスッキリした糖度の低いものを「辛口」
と分類する。

ビールの辛口も、この日本酒の辛口からヒントを得て、日本人になじみのある具体的な味のイメージできる言葉として、キャッチコピーに使ったことが始まりとされている。
つまり、もともと外国生まれであるビールの味の表現は、本来、日本人にはなじみのない言葉が使われていたが、消費者には味のイメージが伝わらなかった。
そこで、メーカーが日本酒ですっきり飲みやすい味を意味するように使われていた「辛口」という言葉を表現に使うことで、意図した新しい味のイメージを定着させた

ワインの甘口と辛口
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エタノールの味

参考文献 味のなんでも小辞典