人間が苦味を食べれる理由

苦味は本来嫌な味です。しかし、人間はある程度の苦味であれば食べることができます。
人間の苦味の閾値が他の動物よりも高く、鈍感なことが理由として挙げられる。

ゴリラ以外のチンパンジーなどの大きいサルほど、苦味閾値が高い(苦味が感じにくい)
これは、大きいサルは1つの種類の餌ばかり食べると、その地域の餌を食べつくしてしまうため、いろいろなものを食べるように進化した結果と考えられる。

サルは雑食といわれるが、ネズミも雑食です。
しかし、サルの雑食は「いろいろなものを食べたい」雑食で、ネズミの雑食は「いろいろなものを食べられる」だけである。
つまり、苦いものを食べられるようになることで、さらにいろいろなものを食べられるようになったと考えられる。

参考文献 味・香り「こつ」の科学