福神漬けは、明治時代に東京上野の漬物屋「酒悦」が考案した漬物です。
●七福神のように、七種類の野菜が入っている
●七副神の一柱である弁天様を祭った弁天堂に近い
このようなことから、「福神漬け」と名付けられたとされています。
福神漬けには七種類の野菜が入っており、最初に考案された福神漬けには
「ナス」「ダイコン」「カブ」「レンコン」「ウリ」「シソの実」「ナタマメの莢(さや)」が入っていました。
ただし、現在では、様々な野菜が材料として用いられ、この他に「タケノコ」「チョロギ」「シロウリ」「ショウガ」「ウド」「ニンジン」「サンショウ」などの材料の中から七種類が選ばれて、福神漬けが作られます。
しかし、どんな福神漬けを見ても七種類の野菜の中に必ず入っているのが、「ナタマメの莢(さや)の輪切り」です。
ナタマメの莢(さや)は、手のひらに乗らないほど巨大で、莢が鉈(なた)に似ていることから、ナタマメと呼ばれています。
また、英語では「ジャックビーン」と呼ばれ、「ジャックと豆の木」のモデルになった植物とされているます。
参考文献 一晩置いたカレーはなぜおいしいのか