植物の種子と油

植物の種子の中には、食用油の原料となるものがある。
例えば、「トウモロコシ」「ヒマワリ」「ゴマ」などがある。
どうして、これらの種子には油を含んでいるのか。

植物の発芽のエネルギー源にも様々なものがある。
イネの種子は主に炭水化物である糖をエネルギー源としており、大豆の種子はタンパク質をエネルギー源としている。
トウモロコシやヒマワリ、ゴマなどの種子は発芽エネルギー源として脂肪を多く含んでいる。
脂質は、炭水化物やタンパク質と比べ二倍以上のエネルギーを生み出すことができる
トウモロコシやヒマワリは芽を出してから短い期間で、大きくなる特徴がある。
これは大きな種子の中に、脂質を蓄え使うことによってスタート時の芽生えを大きくすることができるためである。
また、ゴマの場合は一粒当たりの種子を小さくすることで、たくさんの種子をつけることができる。


ゴマの実

なぜ、すべての植物が脂質を種子のエネルギー源として利用しないかというと、莫大なエネルギーを生み出す脂質を蓄えるには、それだけエネルギーが必要となる。
つまり、脂質を蓄えるには、それだけ親植物に負担がかかるためである。

参考文献 スイカのタネはなぜ散らばっているのか