ササに花が咲くと凶作になる?

「ササに花が咲くと凶作になる」とか「天変地異になる」といわれている。
竹やササは、めったに花を咲かせることはない。
その周期は、何十年に一度だとか、何百年に一度だといわれている。
そして花を咲かせると、一面の竹林や笹原(ささはら)が一斉に枯れてしまう。

【理由】
植物の中には何度も何度も花を咲かせる多回繁殖性のものと、一度花を咲かせて種を残すと枯れてしまう一回繁殖性のものがある。
ヒマワリやアサガオなどが一回繁殖性の植物である。
そして、竹もササも同じで花が咲いて枯れるのである。ただ、竹やササの場合は、その周期が非常に長くなっている。
さらに、竹やササは地下茎で伸びて増えていくので、広大な面積が地面の下で繋がった一つの個体ということも珍しくない。
結果、竹林や笹原全体が枯れてしまうことになる。


しかし、これ以外にも竹やササが花をつけると、実際に恐ろしいことが起こることが知られている。
竹やササが花を咲かせた後は、無数の種子ができ、この種子を餌とするネズミが大発生してしまう
ネズミは繁殖力が高く、種子を食べつくしたネズミはやがて田畑の農作物を食べ荒らし、人々が大事蓄えてた穀物を食べつくしてしまう。

おにぎりを竹の皮でつつむ理由

参考文献 スイカのタネはなぜ散らばっているのか