トマトウォーターを作るとき、冷凍する理由

トマトウォーターとは、トマトの果汁をろ過して透明にしたもの
トマトの香りと酸味が邪魔にならない場合に、昆布ダシのように使う場合などがある。

【作り方】
トマトをフードプロセッサーなどでピュレにして、クッキングペーパーに注いでろ過する。
この時、ピュレを冷凍し、凍ったままクッキングペーパーに乗せておくと、濃厚な透明のトマトウォーターを作れる。

【理由】
水は0℃で凍るが、水に溶けている物質が多いと、凍る温度が0℃より下がる。(凝固点降下
冷凍したトマトのピュレの温度が上がっていくと、-10℃くらいでトマトの濃厚な果汁が解凍され、滴ってくる。
温度が上がるにつれて、しだいに薄い果汁が抽出されるので、必要な濃さの所で抽出をやめる。

【まとめ】
凍らしてから解凍すると、濃度の濃い液体から解凍されるため濃縮することができる。(凍結濃縮、凍結ろ過)


ここからは主観です
凍結濃縮は、酒類や調味料の製造に使われているようです。

参考文献 味・香り「こつ」の科学