匂いと味を食べ物のイメージ通りにマッチングさせて提示したときは、強め合う効果が現れ、においと味の関係がミスマッチなときは弱め合う効果が現れる。
これらの効果は、生まれてから今までに習得してきた学習によるものと考えられている。
ある実験では、被験者にあるにおい(草のにおい、レモンの香り、バラの香りなど)を4秒間ほど嗅がせておき、その後、道路の風景、植物、レモンのような果物、野球のバット、イヌなどの動物、その他食べ物に無関係なもの、のように様々な画像を見せる。
この時、においと画像が一致する場合には、大きな脳波が計測される。
【まとめ】
食事のときは、においや味の感覚は、独自に働いて食べ物の味やにおいを分析する一方で、においと味の良い組み合わせが食べ物をおいしく味わうために重要な要因になる。
ここからは主観です。
上記の話を私なりに要約すると、「料理の匂い」を嗅いだ場合、経験的に「期待する味」というものがあり、それと同じだった場合、口に入れた時により風味を感じるということ。
逆に、「バニラエッセンスで香りをつけたバニラの香りがするアイス」を食べたが「甘くなかった場合(期待する味ではなかった場合)」、味を弱め、結果として何を食べているかわからない状態になる。《におい→味》
他には、牛乳と思って飲んだら豆乳だった場合も、何を飲んでいるかわからなくなる《みため→味、香り》
参考文献 味のなんでも小辞典