バターやワインを使ってのポーチ

ポーチ・・・沸騰しない程度の湯(液体)で加熱する調理方法
例:ポーチド・エッグ

調理方法のポーチをする場合、どの液体を使うかによって食材の熱の伝わり方が変わってきます

●ワイン(水)
●バター(オリーブ油)

バターとワインの熱容量は同じではありません。
バターに比べて、ワインの温度を10℃上げるには、より多くのエネルギーが必要になります。
(水の熱容量はオリーブ油の2.1倍に達します。これは、水の温度を10℃上げるのには、同量のオリーブ油の2.1倍のエネルギーにあたる熱を加えないといけない。)
つまり、バターとワインがそれぞれ71℃の場合、ワインの方がより熱量(エネルギー)を持っていることになります。

これらを使ってポーチをする場合、「ワインの方が食材に伝えられるエネルギーが多い」ということです。
一方で「バターの方はゆっくり食材に火が通る」ことになります。

【まとめ】
ワインとバターそれぞれ使ってポーチをする場合、ワインに比べバターの方がゆっくり食材に火が通る。そのため、ロブスターなどをポーチする場合、バターの方が柔らかく仕上がる

赤ワインでポーチド・エッグ
魚をポーチ(ポシェ)する


ここからは主観です
同じ温度で茹でているのに、熱の伝わり方が違うのに違和感を感じる人も多いと思います
身近な例では、サウナなどを想像すると分かりやすいと思います

参考文献 食の科学